受け取った手形については、間違いないように保管しておきます。
支払期日が過ぎていたと慌てることがないようにしましょう。
保管の前に手形チェック
約束手形を受けとったときは、しっかりと記載事項を確認しておきます。
約束手形の文字が印刷されているか、振出人の管理番号、受取人名(会社名や代表者氏名)、支払期日、支払地、支払場所、支払金額、支払委託の文言などの、必要記載事項があるかといった部分を見ておきます。
また、裏書についても記載があるかのチェックが必要です。
手形には収入印紙が必要になります。額面金額により印紙代も変わりますので、複数の手形に対して支払額を分散して振出すことが行われています。
手形受払記入帳と専用ソフトで管理
手形受払帳を準備して、必要事項を記入しておきます。手形の期日前になり、いざ金融機関に換金を求める際も手形受取記入帳があることで漏れがありません。
大量の手形取引がある場合の企業は、管理ソフトなどを用いて手形管理をすることで、いろいろな条件で検索が可能なので便利に管理ができます。
手形の保管状況や取立依頼を実行するために役立ちます。
手形を金融機関で割引く場合は、高利率で割引されるためにできる限り満期日まで手元に持ち換金をするようにします。
他に各金融機関に手形割引の残高の管理をします。
金庫に厳重管理
盗難・紛失などに注意して必ず金庫に保管をします。
他には、呈示期間内に取立て依頼をしなければいけませんので、間違いがないようにします。
遠方など輸送することも考慮して支払期日の1週間前までには金融機関に持ち込めるようにします。
手形を裏書や割引をした場合には、その手形の振出人の支払い能力がなくなることで不渡りになることがあります。
不渡りの場合は、裏書や割引した人に遡って請求されることがありますので、手元にない手形についても支払期日に無事決済される日までは、その手形の偶発債務までの管理も必要になります。