約束手形は期日前にどうやって現金化するのでしょうか?
手形を期日前に換金する方法は?
手元にある手形を支払期日前に現金化するにはどうすればいいのでしょう。
例えば、会社は毎月必要になる従業員への給与や、仕入れた商品の支払いなどの経費を支払わなければいけないです。
しかし手元には預金も現金もないという場合はどうしたらいいのでしょうか?
手元にあるのは、支払期日が2ヶ月後の約束手形だけがあるという条件の下考える事とします。
しかし、給与の支払いを2ヶ月待ってくれといって待ってくれる従業員はいませんよね。
「今すぐに現金がほしい」「早く現金が必要」であり、 手元にある約束手形を今すぐ現金化したい状態なわけなのです。
よくある事例で、支払期日前に約束手形を現金化したいときは、金融機関に手数料を支払うことで現金化することが可能です。
これを「手形を割引」といい、その手数料を「割引料」といいます。
換金手数料について
金融機関は、手形交換所を経由した振出人が支払期日に決済した手形額面のお金を受け取ります。
手形を換金することでどうして割引料が発生するのでしょうか?
実は、手形割引とは「手形を担保」に手形の額面を金融機関より借り入れるという意味と、
「手形を売却」したと言う2つの意味があります。
どちらの考え方であっても支払期日までの期間(日数)を元に、手形の割引料は計算します。
手形の割引日から手形の支払期日までが期間の対象になります。
要するに、手形の割引日と支払期日までの期間が長ければ長いほど割引料が高くなることになります。
《割引料の計算方法》
割引料の計算式は日割りで計算されます。
『手形金額×(割引率:年率〇%)×割引日数/365=割引料』
【例題】
A企業は、約束手形40万円をメインバンクで割引の依頼をします。
割引日数=120日、年3.0%が割引率として計算します。
40万×3.0%×120日/365=3,945円になります。
割引料が3,945円ということが分かりました。
手形金額よりこの割引料を引いた金額39万6,055円が受け取れる金額となります。
このように受け取った約束手形を支払期日前に換金する方法は、金融機関に割引料を支払うことで換金が可能になります。