手形を受取った時点で、手形の表面と裏面をいくつかチェックすべき項目があります。
慣れている人は当たり前でも、経験がない人は一つ一つ確認をするようにしたいものです。
手形の支払い条件を確認
まず、支払い条件を確認します。
仕事を受注するさいに発注書などに支払条件として、現金か手形かという記載が必ずあります。
もし新規の取引が始まる場合は、一般的な条件と比較してどうかを確認します。
継続した取引であれば過去と比較して変更など、手形期日と額面金額を見てみましょう。
手形の必要記載の確認
まずは、「約束手形」という印刷がされているか。
額面金額はチェックライターで印字されているかを見ます。
「金額¥10,000※」と数字の前後に、¥※のマークがあります。
支払約束の文字があるか確認します。
支払期日は振出日よりも後の日付かどうか、受取人の名前は正確かどうか、「廻し手形」では、裏書人と表面の受取人の名前が同じになります。
次に、支払場所の金融機関の記載はどうか確認します。
または、その金融機関は所在地に存在する金融機関なのかの確認をします。
振出人の住所に会社があるか、振出人名欄に自筆か社印の印刷か、ゴム印があるかの確認をします。
印については、銀行届け印かどうかを見ます。
約束手形のチェック重要項目
世の中には現金化ができないような手形も多く存在しますので、受け取った時点で正しいものなのか確認をするようにします。
①支払期日の訂正がないか見ます。
②メインバンク以外からの振出ではないか、支払住所に金融機関が本当にあるかの確認をしてください。
③月商に比べて、額面金額が大きすぎたりしないか見ます。
④左側に「印紙が貼ってない」などの間違いがないか、また、金額に合った印紙がどうか見ます。
⑤ゴム印や印鑑が不鮮明ではないか、曲がっていないか、二重になってはいないかどうかの確認をします。
もしも①~⑤までに不信な点があったりする場合は、振出人の調査をしてみる必要がありそうです。